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ドライヤーやアイロンの熱について

前回に続き間違ったヘアケアの内、今回はドライヤーやアイロンの熱についてお話させていただきます。
前回のお話は以下をご覧ください。

ドライヤーやアイロンの熱

これは間違ったというよりも認識不足を解消できればと思います。
当時のドライヤーは熱が強く風が強いものが多かったので、乾かし過ぎがよくないとの情報が出回り、遠慮がちに乾かしている方もいるかもしれませんが、最近のドライヤーは良く出来ていて乾かし過ぎてオーバードライで傷むことも少なくなってきています。

それよりも乾かす順番を注意して、毛先から乾かしてしまうと根元を乾かす際に毛先にも当たってしまい、毛先が乾燥してしまうこともあるので根元から乾かすようにしましょう。普通に根元から乾かして、毛先を乾かすという順番を守っているのであれば、思っているよりもしっかり目に乾かすぐらいで良いかと思います。
中途半端に7割乾きのようになると枕との摩擦で傷みやすくなってしまいます。

お風呂上りに直ぐじゃなくても構わないので、何度かに分けてでも、寝る前までにはしっかり乾かした方が髪には良いと思います。

最近はアイロンやコテで自分でスタイリングする方も増えてきました。
私としてもビックリするのが市販のもので200℃を超えるものが存在していることです。消費者からすると今までよりもバチっとスタイルも決まって崩れない事で嬉しい限りかもしれません。
しかし、プロであっても180℃を越えて使う機会は稀です。

【タンパク変性】というのを聞いたことはあるでしょうか?

本来もっと低い温度でも危ないですが、多く見積もっても乾いている時で150℃、濡れている時で70℃位で変性が始まります。アイロンであればできれば140℃が限界でしょう。

ここで重要なポイントはアイロンを当てている時間です。180℃でも同じ場所に数秒滞在すれば軽く200℃を越えます。分厚いハンバーグをイメージすると解り易いかもしれませんが、なかなか中まで火が通りませんよね?

一般の方のほとんどは髪を分厚くまとめてアイロンを通します。一瞬で中までしっかり熱が通る温度ってどういうことか分かりますか?
分厚いお肉を焼くときには中々中まで火が通りません。外側は焦げてしまって中が半生なんてことはよくあります。その場合は低熱でゆっくりやるか元であるお肉を薄くするかしか方法はありません。

では、一瞬で中まで火が通る温度で分厚いお肉を焼いた場合の温度って何度なんですかね?
中まで火が通ったのは良いものの表面は丸焦げ状態です。160℃でかけていても、引っかかったりもたついたりしてしまうこともあります。

私達プロは、基本的にスライスを分けて薄くして3センチから5センチ幅でかけていきますが、朝時間がないやめんどくさいから手っ取り早く良い感じに!みたいなことが日常な方程気を付けた方が良いことだと思います。

自分でやる際に薄くスライスを分けてかけるのは難しいと思いますので、スライスはできればサイドで上と下の2つ、バックは4つ、左右で8つに分けるのが理想的です。そのうえで120℃から140℃くらいでゆっくり通してあげるのが一番良いかと思います。

毎日やっている方も負のスパイラルでアイロンで傷んでしまった結果、朝バサバサで何もしなくてもまとまらない、だからやらないとまとまらない、と多いと思いますのでどうか気を付けてください。

ただし前髪だけは多少考え方が変わってきますので安心してください。だいたい肩上のボブなどで約40㎝位、肩下だと50cm以上となるわけですが、髪の毛として生え始めてからの滞在している時間がだいぶ違うからです。

髪が1か月に1cm~1.5㎝程伸びるとして前髪を作っている方は長くても約10㎝です。
となれば約1年。40㎝から50㎝となれば毛先は4年~5年の歳月です。前髪であれば最悪タンパク変性を起こしてもやりようがありますし、前髪の範囲もさほど分厚くありません。

サイドやバックのアイロンをかけるときはスライスを細かく取るか、低熱でゆっくりかけてあげることを心がけて、水分が残っているとより危険なのでしっかりと乾かしたうえで行うように注意してあげてください。

商品を売る側はそれを使った消費者のその後なんてのは気にしていません。一度使ってみてその瞬間いい感じで仕上がってそれが売れればそれでいいのです。傷んでいる認識があればアイロンの所為だとわかりますが、そんな知識もなく、いつの間にかどうしようもなく傷んでしまって、なぜ傷んだのかわからない方は多くいます。

髪の長さを10で割った年数の間、髪に対して何をして過ごしてきたかが今の髪の状態です。50㎝の髪の方は、5年の間、何回、何℃でアイロンをかけたのか、カラーやパーマはは何回やったのか、カットの周期は、シャンプーの洗浄成分やトリートメントのシリコンの有無etc。さまざまの工程の集大成が今の髪です。

髪の毛の強度

これも間違った情報というよりは理解しずらいと言う方が良いでしょうか?
雑学でもたまに出ているのが10本で1.5ℓのペットボトルを持ち上げられるとか、一人分の髪で普通車10台分を引けるとかが出ています。それを聞くととても強い気がしてきます。

しかし、髪1本に対しての強度は約50gとされています。それを10万本に対して均等に力を加えた場合の話であって、球体の頭から生えている髪の毛に均等に力を加えるとは現実的ではありません。

日常においての髪への負担はほとんどが一本一本に対しての負担がほとんどです。ブラッシングも引っかかったり絡まったりしてるのは10本まとめたものではなく1本2本が何箇所もある状態です。その毛に対してブラシを通せば当然のごとく残らず切れるか抜けます。ブラシはとかしているのではなく切れてます。

そして髪質の違いがあります。日本人の髪の強度は強いとされていますが、それは髪の形状が関わってきます。

髪がストレートの人は断面図が綺麗なマルになっています。癖毛の人は髪が楕円形になっています。楕円形になると長い直径側よりも短い直径側の方が強度が弱くなる為に直径が短い側に上下してうねります。日本人の髪は元々固くてストレートだったのですが、時代の流れや食生活によって大きく変化しています。

つまり固いうえに断面が綺麗なマルだった為に均等な力を加えやすく強度が強かったわけです。癖が少しあるだけで、楕円の直径の短い方に力が加わりやすく脆いことになります。

今や固くて太くてストレートの人がどれだけいるでしょうか?カラーやパーマの傷みも同様です。髪が傷むほど強度は弱くなります。

特に気を付けた方が良いのは髪が濡れている時です。強度にすると40%ほど弱くなると言われています。乾かす前にとかしたり、乾かす時も注意が必要です。シャンプー時の頭皮の健康グッズでシャンプーブラシなどもありますがもってのほかです

表面がパサついている方のほとんどが日々の【切れ毛】による影響です。

傷みが一番強いのは毛先なので傷みは切り落とせばある程度綺麗にはなりますが、切れ毛はその切れた場所から毛先まで伸びなくてはいけないので、直るまでに最悪何年もかかります。

まとめ

髪の毛の一本一本はとても弱くて傷みやすく切れやすいものです。何となくではなく、どういうものなのか理解したうえでケアする事が一番だと思います。
まだまだありますが、簡単に思いつく程度につづってみました。

すこしでもみなさまの髪と心の健康が良くなればと思います。

 
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林田 和也

林田 和也

オーナー街角の地中海 Capriカプリ
忙しいと後回しにされがちな美容院の「髪を切る場所」というカテゴリーを超えて、疲れているときにこそ行きたいと想っていただけるようなリラクゼーション、五感全てを満足していただけるような余念のないお店創りを目指し、ひとりひとり誠心誠意施術させて頂いております。 代表の林田は予約が大変埋まりやすくなっている為、一ヶ月前を目安の御予約をおすすめしております。
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